バードリサーチニュース

オオハクチョウの移動をGPSで追跡中

バードリサーチニュース2016年12月: 5 【活動報告】
著者:植田睦之
GPSを装着したオオハクチョウの移動状況

GPSを装着したオオハクチョウの移動状況

 最近のぼくには,朝の8時と夜の8時の楽しみがあります。朝ごはんと晩ごはんかと思いましたか? 違います。追跡中のオオハクチョウがその日どこにいたのか,位置情報が送られてくるのです。

 2016年11月17日,伊豆沼サンクチュアリセンターの嶋田さんと高橋さん,元我孫子市鳥の博物館の時田さん,内田さん,仙台の杉野目さん,そしてバードリサーチからは植田と三上が加わった調査チームで1羽のオオハクチョウにGPS発信機を装着し,その移動経路の追跡を開始しました。
 これまで風車のバードストライクというとオジロワシやオオワシが注目されてきましたが,風車の建設が全国に広がったのに伴い,ガン類,ハクチョウ類についても注目されるようになりました。ガン類,ハクチョウ類については衛星追跡により,渡り経路は明らかにされていますが,国内の越冬地間での動きについてはあまりよくわかっていません。そこでその動きを知ろうと,今回追跡調査を行ないました。ちょうど今年から,安価で追跡ができる韓国製のGPSが国内でも使えるようになったので,その試験も兼ねて実施したのです。現在もその動きを追跡中ですが,オオハクチョウは11月23日に伊豆沼から南下を開始し,福島県,茨城県古徳沼周辺を経て,現在,水戸近くの大塚池公園に滞在しています。

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現在は水戸の大塚池公園に

 水路を飛び立ったハクチョウは,現在水戸の大塚池公園にいます。今後も追跡を続けることで,越冬期のハクチョウの移動状況や渡り経路がみえてくると思いますし,新型発信機の有用性がわかったので,さらに多く追跡することで国内移動が明らかになっていくと思います。ハクチョウの様子はこのページで見られるようにしています。興味のある方はご覧ください。そして,このハクチョウをご覧になった方がいらっしゃいましたら,ぜひ,その様子をお教えいただけたら幸いです。

ハクチョウ追跡のページ:https://drive.google.com/open?id=1NWN-wRw8NXnFUCsM445Ec0ipkhM&usp=sharing