バードリサーチニュース

調査研究支援プロジェクト2018年度 ~投票結果のご報告~

バードリサーチニュース2019年3月: 1 【活動報告】
著者:高木憲太郎

 2018年度もバードリサーチ調査研究支援プロジェクトへのご協力をいただき、ありがとうございました。その投票結果をとりまとめましたので、ご報告いたします。

 2018年度は20件の応募の中から選ばれた9件と、バードリサーチからの1件を合わせた10件の調査研究プランが支援対象でした。投票総数は昨年の461票には及びませんでしたが、一昨年以前に比べれば1.5倍以上の380票が集まり、支援総額は1,140,000円になりました。このうち8割を得票数に応じて分配し、2割を10件の調査研究プランに均等割りで分配して、各調査・研究プランごとの支援額を決定し、今月中に支援先に贈呈いたします。今年度もたくさんのご投票とご寄付をいただきました。皆さまに深くお礼申し上げます。

2018度の支援先調査研究プラン上位5件の得票数

 投票状況はホームページでお知らせしてきましたが、枇榔島調査研究会の中村豊さんによる調査研究プラン「漁によるカンムリウミスズメの混獲は防げるか?」が最初から最後まで首位を守り続けました。一方、2位以下は常に僅差で、何度も順位が入れ替わり、例年にない接戦でした。1位から3位までの上位陣の得票の特徴は、バードリサーチの会員の方からの投票者が多かったほかに、会員以外の方からの投票を獲得していたことです。バードリサーチ以外に人脈を持っていたことで上積みが得られたのだと思います。

年度ごとの投票者数の推移。グラフの色は、1人あたりの投票数で塗り分けた。

 投票いただいた皆さまの中には複数の票を投票くださる方がいます。年によって変化しますが、例年、約3割の方が複数の票を投票してくださいます。いくつかの調査研究プランに分けて投票される方と、これぞ、と思う調査研究プランにまとめて投票される方がいます。昨年は特に10票以上の票を投票される方が多数いたことで投票総数が伸びました。今年は昨年のような大口での投票は減ったので総投票数は減りましたが、投票者数でみると昨年よりも増えていました(2017年度 211名、2018年度 222名)。今後も多くの方に応援していただけるプロジェクトとして続けていけたらと思います。

 

調査研究支援プロジェクト
http://www.bird-research.jp/1_event/aid/kifu.html#anchor

今年度の調査研究プランの内容について、もう一度確認したいという方は、上記のリンクからどうぞ。
どれも興味深い調査や研究です。良い成果が得られることを期待したいと思います。