バードリサーチニュース

調査研究支援プロジェクト2015年度 ~支援結果のご報告~

バードリサーチニュース2016年4月: 6 【活動報告】
著者:高木憲太郎

 2015年度もバードリサーチ調査研究支援プロジェクトへのご協力をいただき、ありがとうございました。その投票結果をとりまとめましたので、ご報告いたします。

 今年度は支援先となる調査研究プランは5件と過去最少でしたが、投票数は2012年度の200票を上回り、昨年度の231票に次ぐ、212票のご投票をいただきました。支援総額は646,000円となりました。このうち8割を得票数に応じて分配し、2割を5件の調査研究プランに均等割りで分配して、各調査・研究プランごとの支援額を決定し送金しました。予想を上回るたくさんのご投票とご寄付をいただき、本当にうれしく思います。また、ご投票とご寄付以外にも、多くの方にクチコミやSNSを通じて宣伝していただくなど広報にもご協力いただきました。ご協力いただいた皆さまに深くお礼申し上げます。

 

図.2015年度の支援先の得票数上位3件の得票結果.

図.2015年度の支援先の得票数上位3件の得票結果.

 昨年度に引き続き、全国鳥類繁殖分布調査をバードリサーチからの調査研究プランとして出させていただきました。2年連続となる調査研究プランでしたので、今年度は厳しいかもしれないと思っていましたが、鳥の調査に関わる多くの方々にご賛同いただき、2年連続で得票数1位をいただきました。皆さんのお気持ちに応えるべく、努力したいと思います。投票状況は随時ホームページでお知らせしてきましたが、上位3件の順位は最後まで大きな変動がなく、“火の鳥巣箱にんみゃーち!!!”が2位、“都市近郊型オオタカの繁殖生態 「特に食生態について」”が3位という結果になりました(図)。猛禽類を対象とした調査研究プランは、毎回一定の得票数を安定して確保しますが、それを火の鳥が上回ったのは、南西諸島でリュウキュウアカショウビンを調べるという南国の雰囲気や、CCDカメラを仕掛けたコルク製の巣箱で繁殖を調べようという調査方法の目新しさが票を集めたからかもしれません。

 

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