今年は何の年かわかりますか?
「申年!」
正解ですが,ぼくが期待していた答えとは違います。今年は全国鳥類繁殖分布調査の現地調査がはじまる年です。
バードリサーチはこれまでもいろいろな調査をしてきましたが,全国の2,300以上のコースを調べるこの繁殖分布調査は,過去最大の調査になります。1970年代と1990年代に環境省により行われた調査ですが,今回の調査がNGO主体で行なうはじめての調査です。将来も20年に1度の調査を続けていき,鳥界の式年遷宮のような大イベントにしていきたいと思います。「前の繁殖分布調査に参加したんだよね」と自慢できるかも。ぜひご参加ください。
さまざまな参加メニュー
参加メニューはいくつもあり,自分ができそうなメニューに参加してください。
全国に設定した調査コース(3㎞のルートセンサスと2か所の定点調査)を調査する「現地調査」がその1つ。責任者として担当するほかに,鳥の識別にまだ自信がない人は「協力者」として登録して,責任者の調査を手伝うこともできます。
忙しいから指定場所を調査することまではできないよ,という人は,自分がよく行くフィールドを「任意定点」として登録して,定点調査の結果を報告してください。「俺は自由人だからルールに縛られたくないんだよね」というあなた。「アンケート調査」への参加はどうでしょう。普段の観察結果をアンケート調査として報告いただくだけです。データ入力やニュースレターの編集など裏方のお手伝いも歓迎です。
現在までの現地調査の登録状況
調査コースの登録は去年の7月号のニュースレターでお知らせしましたが,すでにスタートしています。各地域の団体の協力のおかげで,すでに全コース調査者が決まっている県もありますし,まだ1コースも決まっていない県もあります(図1)。皆さんの地域の登録状況はいかがでしょう。登録の少ない県の皆さんには,メールでご相談するかもしれません。その際はよろしくお願いいたします。
登録の方法
繁殖分布調査のホームページの参加募集ページから参加者登録をしてください。
現地調査の調査コースを担当いただける方は,その後,メールでお知らせする調査コース登録のホームページの地図をご覧いただき,調査できる調査コースを登録します。
繁殖分布調査のニュースレターを読めます
参加登録いただいた方には,繁殖分布調査のニュースレターをお送りしています。これまで3号発行していて,12月に発行した最新号では,1970年代から1990年代にかけてツバメが減少していて,減少に過疎化が影響している可能性があるこという記事を掲載しました。また,できるだけ多くの鳥が保護できるように保護区を設定するための試案,東京都の鳥の変化についても掲載されています。
そのほか,FacebookやTwitterでの情報発信もしていますので,こちらもご覧ください。
全国鳥類繁殖分布調査
主催団体:バードリサーチ,日本野鳥の会,日本自然保護協会,日本鳥類標識協会,
山階鳥類研究所,環境省生物多様性センター
調査期間:2016年から2020年
詳細情報:http://www.bird-atlas.jp/