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温度と採食地までの距離が身体の大きさを決める? ~ 北のコロニーほど身体が大きいオオミズナギドリ ~

野鳥の不思議解明最前線 No. 126 【野鳥の不思議】
著者:植田睦之
木に登るオオミズナギドリ。木から飛び立つコロニーと地面から飛び立つコロニーのあいだでも形態が違ったりしているのかな?

木に登るオオミズナギドリ。木から飛び立つコロニーと地面から飛び立つコロニーのあいだでも形態が違ったりしているのかな?

 

 「ベルグマンの法則」って覚えてます?「高校(中学?)の生物で習ったので聞き覚えはあるけど,忘れちゃったよ」って人が多いのではないかと思います。ぼくも「アレンの法則」「グロージャーの規則」とどれがどれだったかな,とちょっと自信がないくらいにしか覚えていませんが,北のものほど身体が大きいという法則です。
 鳥でも北にいる亜種の方が大きいという事例がありますが,特に亜種に分かれていなく,移動能力の高いオオミズナギドリもその法則にしたがっていて,また,巣穴をめぐる競争や,コロニーから採食地までの距離も大きさに影響していそうだということがわかってきました。

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紹介した論文
Yamamoto T, Kohno H, Mizutani A, Yoda K, Matsumoto S, Kawabe R, Watanabe S, Oka N, Sato K, Yamamoto M, Sugawa H, Karino K, Shiomi K, Yonehara Y & Takahashi A (2016) Geographical variation in body size of a pelagic seabird, the streaked shearwater Calonectris leucomelas. J Biogeography  43: 801–808.