バードリサーチニュース

減ったアカハラ,ハシブトガラ… 全国鳥類繁殖分布調査3年目はじまります

バードリサーチニュース2018年3月: 1 【活動報告】
著者:植田睦之

 2016年にスタートした全国鳥類繁殖分布調査。2年目を終え,約半分のコースを調査することができました。
 1年目の調査からは大型の魚食性の鳥類の分布拡大と小型の魚食性鳥類の縮小,そして外来鳥の分布拡大と夏鳥の復活が見えてきたことを過去のニュースでご報告しました(2016年8月号)。その傾向は2年目も変わりありませんでしたが,新たに湿地や河原の鳥が減っていることや,それらに当てはまらないハシブトガラ,ビンズイ,アカハラといった鳥の減少も見えてきました。そしてレッドリスト種の中ではコアジサシの減少が顕著なことも見えてきました。

 

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本格化する詳細調査

 全国調査では20㎞メッシュで分布図を描きます。でも,このスケールでは1つのメッシュにいろいろな環境が入ってしまうので,もう少し細かいスケールの調査ができたら,さらに鳥の分布変化やその理由について明らかにできることが多そうです。そこで,より詳細な分布調査を茨城県と東京都で始めました。

・茨城県繁殖分布調査
 茨城県では今年から5㎞メッシュの調査を始めます。現在,調査コースの登録を開始したところです。茨城県在住の方,近隣県在住の方はぜひ登録ページをご覧いただき,調査できそうなコースがあれば,調査登録をお願いします。

http://www.bird-atlas.jp/ibaraki.html

・東京都繁殖分布調査
 東京都では,昨年から調査を行なっています。こちらは1㎞メッシュでできるだけ多くのメッシュを調査しようと企画しており,無数のメッシュを攻略しなければなりません。東京在住,在勤の方,自宅や職場のまわりのメッシュでの調査をぜひお願いします。

http://www.bird-atlas.jp/tokyo/

・その他の地域
 全国調査も,まだ,調査担当者が決まっていないコースがたくさんあります。また,すでに調査担当者が決まっている地域でも,そこに生息しているにもかかわらず,現地調査で記録できなかった鳥もいるので,アンケート調査でそれを補っていく必要があります。 まだ調査参加登録されていない方は,全国鳥類繁殖分布調査ホームページの「参加者登録」のページから,ぜひ参加登録してください。

https://db3.bird-research.jp/~birdatlas/volunteer.html