バードリサーチニュース

東日本の鳥の分布変化の特徴 ~全国鳥類繁殖分布調査の結果から~

バードリサーチニュース2017年9月: 1 【活動報告】
著者:植田睦之

 2020年の完成を目指して調査を進めている全国鳥類繁殖分布調査。順調に調査が進んでいます。先日のニュースレターでは,全国的な傾向とは逆に,北海道ではオオヨシキリの分布が拡大していることなどを紹介しましたが,今回は東日本で特徴的な鳥の分布の変化について紹介します。
 調査コースが違うと当然結果も変わってしまうので,前回(1990年代)の調査コースから変更の少ない調査地について,その出現の変化をみてみました。多くの鳥は東日本でも全国と同じような分布変化をしているのですが,全国的に分布を縮小させているゴイサギが東北・中部日本海側地域では縮小していないこと,分布拡大傾向にあるアオゲラが,北に行くほど分布拡大が顕著であることなどが見えてきています。また,ヤマガラについては,東北・中部日本海側地域よりも関東・中部太平洋側の地域で分布が拡がっていて,平地と標高の高い地域へと分布を拡大しているようです。


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調査にぜひご参加を

 さらに詳細な分布変化を明らかにしていくためには,多くの場所で調査をしていくが必要があります。東日本でも岩手,福島,群馬などまだまだ調査者の決まっていないコースがたくさんあります。また現地調査だけでなく,アンケートによる情報収集も必要です。調査参加登録がまだのかたはぜひ調査登録をお願いします。

調査登録はこちらから https://db3.bird-research.jp/~birdatlas/volunteer.html