バードリサーチニュース

  • ガン類は北米、ヨーロッパ、そして東アジアで急速に個体数が増加しています。日本で越冬するマガンは1970年1月調査の約4,000羽から2016年1月には約18万羽にまでなりました(図1)。日本のマガンは収穫後の水田に残る落… 続きを読む

  •  道具を使う動物は、かつては人間だけだと考えられていましたが、動物行動の研究が進むにつれ、人間以外の動物も道具を使うことが明らかになってきています。鳥類では、ガラパゴスに住むキツツキフィンチなどが道具を使う鳥として知られ… 続きを読む

  • 今年もガンカモ類が渡ってくる季節になりました。私たちは日本へ渡ってくる鳥だけに関心を向けがちですが、東アジアのガンカモ類は、繁殖地のロシアと越冬地である日本・韓国・中国を行き来する渡り鳥です。お隣の韓国と中国の越冬状況は… 続きを読む

  •  海面に浮いて休息するオオミズナギドリは、海流に流されるため、オオミズナギドリに装着されたGPSの位置データの軌跡から、その場の詳細な海流を知ることができます(Yoda et al. 2014)。このように、動物を利用し… 続きを読む

  •    某有名映像制作会社で最近アニメ化されたシギのモデルと思われるミユビシギ(図1)。世界中に広く分布し、南半球から北極圏までの長距離の渡りをしますが、その渡りルートや生態はこれまでよくわかっていませんでした。… 続きを読む

  • 幼少期に自然体験があった人は環境保全意識を持つ傾向にあるということが、欧米では多くの研究から示されているようです。読者の皆さんにも、子供時代に自然体験があったおかげで、自然観察を趣味にしていたり、自然を守りたいという考え… 続きを読む

  •  裸地環境に営巣するシロチドリやコアジサシでは、繁殖期の暑い時期、抱卵している親鳥や卵、ヒナは高温によるストレスを受けています。親鳥が腹部を濡らす行動や、濡れたまま巣に戻る行動が知られていますが、この腹濡らしが、卵を冷や… 続きを読む

  •  島での進化と聞いて,どのようなものを想像するでしょうか?島ではヤンバルクイナのように飛べなくなることもあれば,ガラパゴスフィンチのように嘴の形態が多様化することもあります.あまり知られていない島での進化の一つにメラニズ… 続きを読む

  •  日本を含めた東アジア-オーストラリア地域フライウェイでは,渡り性水鳥の減少が懸念されていますが,東大西洋フライウェイに含まれるフランスでは,長期間のモニタリングによって異なる事情がみえてきました.今回は,会員の菊地有子… 続きを読む

  •  シロチドリの巣を見たことがありますか?砂浜を歩いていると,不意に足元にシロチドリの巣を発見することがあります(ごくまれにですが・・・).よく見ると,砂や巣材で卵が1/3~半分くらい埋まっている場合があります(写真).こ… 続きを読む