今年の日本鳥学会大会は,9月13日から16日の日程で東京都墨田区の帝京科学大学千住キャンパスで行なわれます。バードリサーチからは植田・神山・高木が実行委員会に加わり,今,その準備が佳境を迎えているところです。発表の申し込みも締め切り,大会プログラムが以下よりご覧いただけるようになりました。
学会大会へは,どなたでも参加できますが,「学会」という名前で尻込みする方も多いかと思います。日本鳥学会大会は大学などの研究者だけでなく,アマチュア研究者や学生も多くを占めるあまり堅苦しくない大会ですので,安心して参加できます。また,大会参加費といった費用面でもちょっとした壁があったのですが,今回は試みに1日聴講券を用意しました。普通5000円の参加費が,1日だけだとなんと1000円。お得でしょ。これを利用するには,8月31日までにお申し込み・振込する必要があり,当日利用はできませんので,お早めにお申し込みください。
http://osj2019.ornithology.jp/mpmailec/form.cgi
またバードリサーチからは以下の発表がありますので,いらっしゃる方はぜひ聞きに来てください。
9月13日(金)
自由集会:カワウを通じて野生生物と人との共存を考える
主催者:熊田那央 演者:加藤ななえ
9月14日(土)
A-17 カラスバトは島間の種子散布に貢献するのか
安藤温子・森由香 ・佐藤望
B-07 電柱鳥類学:止まり木としての電柱・電線の利用状況の種差と季節変化
森本元・三上かつら・上野裕介・三上修
B-08 スズメにとって腕金は快適な営巣環境なのか?
三上修・森本元・上野裕介・三上かつら
B-17 GPS-TXによる越冬期のマガモ,カルガモの行動追跡
嶋田哲郎・植田睦之・高橋佑亮・内田聖・時田賢一・杉野目斉・ 三上かつら・矢澤正人
P-019 九十九里浜におけるコアジサシコロニーとシロチドリの関係
守屋年史・佐藤達夫・岩崎加奈子
P-059 伊豆諸島におけるシジュウカラギルドの種多様性を決める要因
藤田薫・藤田剛・長谷川雅美・樋口広芳
P-071 都市に生息する鳥はどの高さを利用しているのか
三上かつら・森本元・上野裕介・三上修
P-087 美の進化:性選択のゆくえ
黒沢令子
P-101 ハジロ属潜水ガモ類の減少
神山和夫・加藤貴大
自由集会:鳥類学を活かせる仕事とは?:NGOで働くという選択
佐藤望
9月15日(日)
P-052 シカの増加の影響が植生・宿主を通してカッコウ類へ
植田睦之・葉山政治・串田卓弥
P-062 ハイマツの分布によく一致するホシガラスの分布
髙木憲太郎・森本元
P-122 カラス類による電柱への営巣の傾向と対策:どうすれば停電の発生頻度を下げられるのか
藤岡健人・森本元・三上かつら・三上修
P-124 分散障壁と生息地に着目した特定外来種ガビチョウの分布拡大パターン解析
菊地智久・藤田剛・植田睦之・宮下直