○英名 Red-crowned Crane 学名 Grus japonensis
○分類 ツル目 ツル科
○羽色
全身は白色.顔と首,次列,三列風切りは黒く,目の後ろから首筋にかけて白い模様がある.成鳥は頭頂の皮膚が赤く露出していて,それが名前(丹頂)の由来である.
○生息環境
湿原,小さな湖沼,河川,干潟,水田などの湿地環境に好んで生息している.越冬期は主に小さな河川をねぐらとして利用する.牧草地,コーン畑,麦畑,牛舎,堆肥置き場,給餌場などの湿地以外でも採餌する.
○巣・卵
切り取ったヨシなどを重ねて,直径1m以上の円形の巣を湿地に作る.卵の平均的な大きさは長径が約10cm,短径が約6cmである.茶色の斑点模様をもつベージュ色型と,斑点無しの白色型の2タイプがある.
○コミュニケーション:多彩な身振りの意味合い 儀式化した動作(ディスプレイ)が発達しており,群れ内の個体やつがい相手とのコミュニケーションで使われている.ここでは最近,私の研究により明らかになった3種類のディスプレイについて記載する.
◆その他掲載記事
・分類
・全長,自然翼長,尾長,露出嘴峰長,ふしょ長,体重
・鳴き声
・分布
・繁殖システム
・抱卵・育雛期間
・越冬期/非繁殖の若い個体
・渡り
・食性と採食行動
・保全:現状と課題
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