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抱卵温度が子の寿命を決める? ~ 抱卵温度が低いと長生きできないキンカチョウ ~

野鳥の不思議解明最前線 No. 127 【野鳥の不思議】
著者:植田睦之
抱卵するミゾゴイ。粗末な彼らの巣では,抱卵温度が低くなってしまいそうだが・・・。(撮影:内田 博)

抱卵するミゾゴイ。粗末な彼らの巣では,抱卵温度が低くなってしまいそうだが・・・。(撮影:内田 博)

 新緑がまぶしい良い季節ですね。駅ではツバメが,山ではカラ類が卵を抱いています。抱卵は鳥ならではの行動ですが,この抱卵温度がかなり重要だということがわかっています。この連載の76号で紹介しましたが,抱卵温度が低いと,ヒナの体重が軽くなってしまったり,免疫能力が低くなったりしてしまうのです。さらに,最近の研究で抱卵温度が低いと寿命も短くなってしまうことがわかってきました。

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紹介した論文
Berntsen HH & Bech C (2016) Incubation temperature influences survival in a small passerine bird.  J Avian Biology 47: 141–145.