毎年お送りしているバードリサーチの年報に使用する写真は会員の皆様から提供して頂いています。
今年も、第8回目となる写真コンテストを実施しました。
今年は「花と鳥」をテーマに、169点の写真をご応募いただきました。たくさんのご応募、誠にありがとうございました!
選者であるバードリサーチ職員による審査の結果をお知らせします。
○最優秀作品:「菜の花に包まれて」(ホオアカ)黒木奈津子 様
○優秀作品:「ハマナスの咲く砂の丘をいつまでも」(シマセンニュウ)藤井薫 様
○優秀作品:「庭のボケにルリビタキ」(ルリビタキ)池永祐二 様
○佳作:イワヒバリ 小沢夏都 様
○佳作:「スズメの円卓会議」(スズメ)ZHIBO 様
○佳作:エゾセンニュウ 渡辺修自 様
○佳作:ヒヨドリ 大澤一樹 様
○佳作:「また、元気に渡ってきてね」(ノビタキ)高石良子 様
○佳作:ゴイサギ 湯浅芳彦 様
○特別理事長賞*:「春」(ハシブトガラス)鈴木利幸 様
*特別理事長賞:
応募作品の中から、理事長が特に強い共感と感銘を受けた作品に贈られる特別賞です。既存の賞区分にとらわれず、作品に込められた視点や想い、写真から伝わる物語性が高く評価され、今回特別に表彰させていただくこととなりました。
最優秀賞の黒木奈津子さんの写真は年報の表紙に使わせていただき、賞品として『野鳥の食事事典』を、優秀賞の藤井薫さんと池永祐二には「渡り鳥が冬を過ごす森のコーヒー」を、 佳作の小沢夏都さん、ZHIBOさん、渡辺修自さん、大澤一樹さん、高石良子さん、湯浅芳彦さんにはバードリサーチ特製野帳を、特別理事長賞の鈴木利幸さんには理事長特別賞品をそれぞれ贈呈しました。
以下、入賞作品と受賞者の皆様から頂いたコメントを紹介します。
(写真をクリックすると大きく表示されます)
最優秀作品
「菜の花に包まれて」(黒木奈津子)
この度は最優秀賞に選んで頂き本当にありがとうございます!
満開の菜の花畑の中にホオアカが数羽。なかなか花の上には乗ってくれず待機すること約1時間。1羽が私の目の前に止まり、体全体は見えていませんがお顔はしっかり捉えました!菜の花に少し埋もれていることで、花に包まれているような雰囲気が出せそしてホオアカを優しく撮影できた作品となりました。
優秀作品
「ハマナスの咲く砂の丘をいつまでも」(藤井薫)
半島全てが原生花園であったかつての姿は、エゾシカの食害で急激に減少し限られたエリアしか原生花園のイメージを保てていません。まさかトゲトゲのハマナスまで食害される時が来るとは思いもよりませんでした。 いつまでも、花と野鳥の組み合わせが普通にある環境は、とても大切と痛感しています。
優秀作品
「庭のボケにルリビタキ」(池永祐二)
優秀賞を頂き光栄に思います。
私の実家が少し田舎で、冬にはルリビタキやミソサザイも来ていました。撮影には延べ一週間ほど要しましたが、庭のボケの周辺に来るルリビタキに、落ち葉を掻き分けて採餌し易くしながら待って、やっと撮影出来ました。冬になると時折来る小鳥達に癒される実家も鳥見ポイントです。ありがとうございました。
佳作
(小沢夏都)
この写真は、夏休みに家族と立山に行った時に撮ったものです。ライチョウを撮っているときに、その反対側にイワヒバリが飛んできたので、ライチョウを気にしつつ急いでカメラを向けました。まるで花に囲まれた舞台にイワヒバリがすっくと立っているようで、気に入っています。でも、撮っているときはいつ飛んで行ってしまうかわからないので大慌てでした。
佳作
「スズメの円卓会議」(ZHIBO)
柔らかな春の光の中、紫の花の傍らで開かれた小さな円卓会議。それぞれの一羽が静かにうなずき、さえずりが風に溶けていきます。今日の議題は――「もうすぐ来る新しい季節」でしょうか。
佳作
(渡辺修自)
北の大地に毎年訪れて来るエゾセンニュウですが、姿が地味で、しかも低い草木の中にいることが多く、姿を観る機会が少ない野鳥なので、敢えて今回は紹介を兼ねて、この地味なトリを選んでみました。姿に似合わない奇麗な囀りを聴かせてくれました。
佳作
(大澤一樹)
メジロを待っていたところに現れたのはヒヨドリ。
まぁせっかく来てくれたから…と思いカメラを向けているうち、独特な羽毛の美しさもあり、意外と(?)絵になる鳥だなぁとつい撮りすぎてしまいました。
身近な鳥、一見地味な鳥にもそれぞれに魅力があることに改めて気付かされた瞬間でした。
今度は、ヒヨドリの渡りも見に行きたいと思います。
佳作
「また、元気に渡ってきてね」(高石良子)
猛暑・酷暑続きの関西が少しましになる9月下旬頃に姿を見せてくれるノビタキたち。首を長くして待っていたよと鳥好きが集まります。このうだる暑さに耐えた安堵と、鳥たちが来てくれる季節になって、身も心もホッとしてシャッターを切ります。
佳作
(湯浅芳彦)
サギ類の営巣調査をはじめて今年で約14年になります。 繁殖期には普段観ることのできない様々多様な表情が観察できます。どこでも見かける鳥種ですが、サギ類に魅せられた14年間だった気がします!
特別理事長賞
「春」(鈴木利幸)
私がガイドボランティアを務めマイフィールドの一つでもある都内近郊の都市公園。まさに春のフラワーフェスティバル真っ盛りで色とりどりのチューリップやエビネ、遅咲きの桜など様々な花に囲まれた原っぱの一角で柔らかな春の日差しを浴びてのんびりしている若いハシブトガラスを見つけました。程よい距離を保って互いの穏やかな気分を乱さぬようにそっとシャッターを切りました。
高木憲太郎理事長 コメント
明るいグリーンの中に漆黒のカラス。草に少し隠れるようにいるところは、謙虚さを感じます。よく見ると瞳に見定めようとする意識が見え、嘴を開いてこれから何かしようとしている様子が窺える行動写真です。
ひとそれぞれ、いろんな視点があってもいい。鳥は後ろ向きで草に隠れ、花も目立たず、多くの賛同は得られないのは分かった上で、選考時に強く推していたら「特別賞にしよう」ということになりました。副賞は個人的に何か選んで贈らせていただきます。
【年報記事の写真】
年報内の記事で使用する写真についても、下記の皆様からご提供頂きました。
素敵な写真をご応募くださり、感謝申し上げます。
シマセンニュウ 藤井薫
ルリビタキ 池永祐二
ヒガラ 数野千恵
ハクガン・ヒシクイ・シジュウカラガン 城石一徹
三日月沼 吉田水十華
アオアシシギ 湯浅芳彦
オオルリ 渡辺修自
オオタカ ZHIBO
キビタキ 野間修一
アカジョウビン 中山厚志
チュウシャクシギ 数野千恵
シマアオジ 渡辺義昭
年始には皆様のお手元に届く予定です。2025年の活動報告とともに写真もお楽しみください!









