バードリサーチニュース

調査研究支援プロジェクト2016年度 ~支援結果のご報告~

バードリサーチニュース2017年4月: 1 【活動報告】
著者:高木憲太郎

 2016年度もバードリサーチ調査研究支援プロジェクトへのご協力をいただき、ありがとうございました。その投票結果をとりまとめましたので、ご報告いたします。

 2016年度の支援対象の調査研究プランは4件でしたが、 投票数はこれまでで最も多かった2014年度の231票を越える240票。支援総額は789,000円になりました。このうち8割を得票数に応じて分配し、2割を4件の調査研究プランに均等割りで分配して、各調査・研究プランごとの支援額を決定し送金しました。予想を上回るたくさんのご投票とご寄付をいただき、本当にうれしく思います。皆さまに深くお礼申し上げます。

 

図.調査研究支援プロジェクトの支援先の得票結果.

 投票状況は随時ホームページでお知らせしてきましたが、終盤まで、“全国鳥類繁殖分布調査”が得票数1位を守っていました。しかし、最終盤に“大阪府域におけるサシバの生息情況調査”のはげしい追い上げがあり、首位を譲りました。3位は“カラスの好みの基準は何か”、4位は“モズのはやにえは、早口で鳴くための貯食物?”という結果になりました(図)。猛禽類を対象とした調査研究プランは、毎回一定の得票数を安定して確保しますが、今年のサシバの勢いは強かったです。活動の実績があり、多くの人とのつながりがあるチームでの応募だったからでしょうか。
 繁殖分布調査はバードリサーチから出させていただいている今年で3年目になる調査研究プランでしたが、得票数は昨年よりも8票増え、けっして失速したわけではありません。鳥の調査に関わる多くの方々にご賛同いただけていることを嬉しく思います。
 カラスとモズは、最後の最後まで、抜きつ抜かれつの並走が続いていました。このまま同じ得票数で終わるか、と思われましたが、本当の最後に大口の投票があって差がつきました。

 得票数はそれぞれですが、どれも興味深い調査や研究です。良い成果が得られることを期待したいと思います。