2016年から5年がかりで実施する全国鳥類繁殖分布調査ですが,来年の調査開始に向けて,調査地登録がはじまります.8月1日に登録サイトがオープンする予定で,サイト上で実際に調査するコースを地図で確認することができます.地図からご自身が調査できそうなコースを選んで,ぜひ調査にご参加ください.
■調査地登録の方法
1.まだ「繁殖分布調査」の参加登録がお済みでない方は,まず調査への参加登録をしてください.
https://db3.bird-research.jp/~birdatlas/volunteer.html
2.登録サイトのオープン(8月1日頃)後,事務局から調査地登録のためのWEBページのURLが送られてきます.
3.お知らせしたWEBページに掲載された地図から,調査コースの位置を知ることができます.その中から調査可能な調査コースを選び,調査地登録をしてください.
調査方法等詳細はこちらをご覧ください.
http://www.bird-atlas.jp/map.html
できるだけ多くの方に調査に参加していただきたいので,同じコースに複数の方から応募があった場合は調整して一緒に調査していただきたいと思います.ご協力よろしくお願いします.
森の多いところで身近な鳥が減っている?
さて,今回も過去の全国調査の結果からみた鳥類の生息状況の変化についてご紹介します.先月号では,暖かい地域や寒い地域で分布を拡げた鳥について紹介しましたが,今月号では,環境による増減傾向の違いについてみていきたいと思います.
繁殖分布調査では,メッシュごとに,そこで各種鳥類が繁殖しているかどうかを記録しています.そのメッシュの森林率と各種鳥類の繁殖状況との関係について,1970年代と1990年代とで比較してみました.すると,少し開けた場所を好む身近な鳥が,森林率の高い場所で減っていることが見えてきました.ホオジロ,スズメ,ハシボソガラス,ムクドリ,そしてツバメでもそのような傾向がありました.
ホオジロは,1970年代には森林のなかにあった伐採地で繁殖していたのが,伐採地に植えられた木が生長して森林化することによって,生息地として適さなくなり,生息しなくなったのかもしれません.また,人がいるところで繁殖するスズメなどは,山間地の過疎化が影響しているのかもしれません.国の予測では今後も過疎化は進行し,2050年までに現在人が住んでいる地域の20%で居住者がいなくなるといわれています.今回の分布調査でも,過疎化が鳥の生息状況に及ぼす影響にも目を配りながらデータをみていきたいと思います.