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第2のリョコウバト? 急激な減少を続けているシマアオジ ~ 食用の捕獲が減少の原因? ~

野鳥の不思議解明最前線 No. 117 【野鳥の不思議】
著者:植田睦之
さえずるシマアオジ。日本でもめっきり減ってしまい,確実に見られるのはサロベツ原野ぐらい? 撮影:三木敏史

さえずるシマアオジ。日本でもめっきり減ってしまい,確実に見られるのはサロベツ原野ぐらい? 撮影:三木敏史

 前号では1970年代と1990年代に行なわれた鳥類繁殖分布調査について,紹介しましたが,その調査結果で「日本で4番目に減少している鳥」としてあげられたシマアオジの世界の状況について調べた論文が Consesrvation Biology誌に掲載されました。
 シマアオジは北欧からカムチャツカまで,ユーラシア大陸北部全域で繁殖する鳥です。生息地各地200か所以上の文献や未発表データを解析することで,1980年から2013年にかけて,世界のシマアオジが90%も減少していて,その分布域が5,000kmも縮小していることがわかってきました。また減少の原因は中国での密猟と推測されました。

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紹介した論文
Kamp J, Oppel S, Ananin AA, Durnev YA, Gashev SN, Hölzel N, Mishchenko AL, Pessa J, Smirenski SM, Strelnikov EG, Timonen S, Wolanska K & Chan S (2015) Global population collapse in a superabundant migratory bird and illegal trapping in China. Conservation Biology doi: 10.1111/cobi.12537.