バードリサーチニュース

2018年春の渡りのシギ・チドリ初認調査結果 季節前線シギチドリ

バードリサーチニュース2018年6月: 5 【参加型調査】
著者:守屋年史

 よく似ていて、ごちゃごちゃと群れているのでシギ・チドリ類は十把一絡げにされることもよくありますが、日本では稀な記録の種も含めると約80種のシギ・チドリが渡ってきます。それぞれに特徴があって好む環境やエサが異なるのですが、日本への渡来の時期もまた異なります。バードリサーチでは、シギ・チドリ類の春の初認記録調査を収集する”季節前線シギチドリ”を行なっています。2012年春から始めたこの調査は今年で6年目になり、いままでに136名の方のフィールドの記録をいただき、データ数はのべ1,300ほどになりました。ご協力ありがとうございます。対象とした8種のそれぞれの国内通過の様子を報告します。

これまでの初認情報のまとめ

 対象は2012年から2018年のメダイチドリ、ムナグロ、アオアシシギ、キアシシギ、トウネン、チュウシャクシギ、キョウジョシギ、オオソリハシシギ(オオソリハシシギは2015年から追加)の8種です。データの中から観察頻度が高い場所で、越冬していなかったか、もしくは越冬個体とは違う個体を観察した春の最初の観察日を抽出し、日本を1次メッシュ(1辺約80km)に分けて種ごとに初認時期別に色をつけました(図1に例としてオオソリハシシギとキアシシギを示す)。

図1. 国内におけるオオソリハシシギ(左)、キアシシギ(右)の平均初認時期(3月以前、4月上中下旬、5月上中下旬と7段階に青色から赤色に色分け。)

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参考文献

Hassell, C., 2008, REPORT ON THE DEPLOYMENT OF SATELLITE-TAGS ON BAR-TAILED GODWITS LIMOSA LAPPONICA MENZBIERI AT ROEBUCK BAY, NORTH WEST AUSTRALIA FEBRUARY 18-23 2008. http://globalflywaynetwork.com.au/our-work/satellite-tracking/